先人インタビュー

20代に圧倒的な実績を残し、今なお第一線で活躍を続ける「伝説の先人」たち。彼らは何を考え、どのように行動してきたのか、そして新人へのメッセージを語っていただきます。


年齢や立場の壁を取っ払うと、仕事は劇的に面白くなる

株式会社フェイスホールディングス代表取締役 小倉 広 氏

(2012年8月27日)


小倉 広
株式会社フェイスホールディングス代表取締役

大学卒業後、株式会社リクルート入社。事業企画室、編集部、組織人事コンサルティング室課長を経て2003年より現職。多くの企業の組織づくり、人材育成を支援する。「リーダーシップとは生き様そのものである」との考えから、人間力向上のための小倉広「人間塾」を主宰。塾長として東洋哲学全般の啓蒙活動を行っている。4万8千人の読者を持つ人気メールマガジン「人と組織の悩みコラム」毎営業日配信中。著書に『任せる技術』『やりきる技術』(日本経済新聞出版社)『自分でやった方が早い病』(星海社新書)『僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した』(WAVE出版)『33歳からのルール』『33歳からのリーダーのルール』(明日香出版社)ほか多数。6冊の著作が韓国、台湾などで翻訳販売されている。

上司に言われたことを愚直にやり続けることで視界が拓ける
リクルートに入社して、最初の仕事が求人広告情報誌の営業。いわゆる「飛び込み営業」でした。リスト表を片手に1日300件電話するとか、飛び込んでお客さんに「帰れ、帰れ!」と言われ続けるような。「なぜ大学でてまで、こんなに人から嫌われる仕事をしなければいけないのか?」「この会社はおかしい。こうなったのは上司のせいで、かわいそうなのは俺だ」入社当時は、とにかくそんな被害者意識の塊でしたね。

それで半年くらい、会社を辞めようと思い続けながら、出社してから退社するまで喫茶店で時間をつぶしてさぼっていました。でもね、実は営業ってさぼるほうが辛いんです。人間は良心があるから、さぼるたびに胸が痛い。それに現実逃避している自分が格好悪いし……。だからある時「さぼるくらいなら、仕事をしている方が、まだマシだ」と思うようになって、それから仕事をちゃんとやるようになりました。

実はちょうどその時、自分にとって幸運なことが起こったんです。当時の上司から「お前は飛び込みに向いていないからしなくていい。その代り、今はバブルで不動産やソフトウェア業界が急成長しているから、この業界の企業に片っ端から電話しろ」と命令されて。「もうつべこべ言わず言われたことだけやっておけ」という雰囲気だったので、1日200件くらい電話を掛け続けたわけです。そうしたら面白いようにアポが取れて、人材ニーズも山のようにあって、気づいたら次々受注しているんですよ。それであっという間に全国一の売上を獲得してしまって。その時「この仕事は面白い!」と心底思いました。 今思うと上司に恵まれていたからこそ達成できた訳ですが、言われたことを素直に受け入れて愚直に実行し続けたことが、成果に結びつき、それが仕事の面白さに気づかせてくれたのかな、と思いますね。



「新人だから」は自分への言い訳にすぎない
営業の次に配属されたのが、人材部門の企画室。例えば求人広告の商品パンフレットを作ったり、営業キャンペーンやイベントを企画しながら当時1500人の営業マンを動かす戦略や販売促進を企画・実行していく仕事を担当しました。
しかしここでも営業時代と同じく、会社を辞めたいと本気で考えることに(笑)。
この仕事は企画を通すために、事前に根回しをする必要があるんです。しかし、その相手がとにかく手ごわい。3人の役員がそれぞれ全く違うことを言うから、ちっとも企画がまとまらない。当時入社2年目の若手からすれば、役員なんて「雲の上の存在」。その役員がバラバラのことを言うのを一つにまとめるなんて絶対不可能です。そもそも、僕が何か言えば真っ向から否定されるし。もう泣きそうで、胃が痛くなって本気で会社やめようって思っていました。

ちょうどその時、先輩からある日うどん屋に呼び出されて「元気にやってるか?」と声をかけられたんです。
そこで日頃の不平不満を洗いざらいぶちまけたんですよ。「部長は好き放題言うし、23歳の僕に意見調整なんてできるわけがない」って。正直、怒られるかなと思ったんですが、先輩から意外な言葉が。
「そうか。お前が正しい」って。その時、自分の人生で一番大きなパラダイムチェンジが起きたんです。それまで「新人で素人だから」と自分に言い訳をして、最初から相手に白旗あげていたわけですよ。つまり戦いを放棄していた。でもそれは間違っていたんです。「おまえが正しいのだから、おまえが上司を説得すればいいんだ」と。「A案、B案、C案それぞれ提案するけど、会社のことを考えたらB案しか考えられない、だからつべこべ言わずにBにしてください」というべきなんだと。そこで、そのとおりに実行したら、意外なことに、上司はみんな言うことを聞いてくれた。「なるほど。小倉の言うのも、もっともだな」と。このとき、自分は根本的に仕事のやり方を間違っていたのだ、と始めて気づかされました。それから仕事がすごく面白くなって、そのまま今に至るわけです。





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